モラハラの2つの要因とその違いとは?

こんにちは。穏やかメンタルカウンセラーの月森ゆりです。

今日はパートナーのモラハラに悩んでいる方へ
その要因となる
「尊大型アスペルガー」と「自己愛性パーソナリティー障害」の違いについて
説明したいと思います。

尊大型アスペルガーとは?

注意点として、正式には「アスペルガー」という名称は
アメリカ精神医学会発刊の『DSMー5』において自閉症的特徴を持つ疾患は
統合され、ASD(自閉スペクトラム症))という診断になっています。
今回は尊大型アスペルガーと表します。

尊大型アスペルガーはこだわりの強さがあり、他人の感情を理解することが難しいため
自分の興味、関心に集中しやすく、他人の視点に気づきにくい傾向があります。
そのために、相手の感情を無視する行動になったり共感的に話を聞くことが難しいことがあります。

原因ははっきりとはわかっていませんが、先天的な遺伝要因、環境要因が相互に
影響し合っていると言われています。

例えば
妻が具合が悪くて寝ていても
「俺の飯は?」と聞く
病院に連れて行ってほしいと頼んでも
「今日はトレーニングの日だから」と悪気なくいうなど。

自己愛性パーソナリティー障害とは?

自分自身を賞賛し、能力を過大評価し、業績を誇張し、特別な才能があると考えています。
一方で他者は過小評価します。
また、他人よりも自分の欲求やニーズを優先させる傾向があり
自己中心的な行動を取る傾向にあります。

原因は遺伝的要因、環境要因が考えられ
養育者に過度に批判されたり、過度に賞賛、甘やかしたりと
適切に扱われなかったことによる可能性
もあると言われています。

例えば
人前で
「自分は有名な〇〇さんと知り合いだ」と誇張して話す
目の前に遅い車がいるとクラクションを鳴らし煽るなど。

共通する傾向と対策は?

どちらのタイプも、他人の感情やニーズを理解することが
難しく自己中心的な行動を取る
傾向があります。

相手がこの要因をどっちに分類されるか?を分けて
考えなくてはならないということではありませんし
両方が当てはまる場合もあります。

相手の特性の理解を深め
ご自身をモラハラから脱して守ってあげる
ことを
第一に考えていきましょう。

共通の対処処方としては
3つあります。

① コミュニケーションスキルの向上
相手の立場や感情を理解するために、
お互いの気持ちや考えを
傾聴しあったりや相手の視点に立つ
こと
対等でNOが言える関係であることなど。

②自他の境界線の意識
自分と相手のニーズのバランスをとることや
お互いの課題を分けて考えたり
ルールを決めることも効果的

③専門家のサポート
それぞれの状況に合わせて
適切な距離感を調整
お互いの視点を理解し合うことなど

長年のモラハラ傾向があり
攻撃しあったり我慢をし続けるのではなく
相手の特性の理解を深めることや
その対応を知り実践することで
良い変化をもたらします。


お互いのこれからに人生を穏やかに過ごせるには
時間がかかる事もありますが
そのプロセスがあなたにとって必要な時間かもしれません。

何歳からでも遅いということはないので
今、どうしていいかわからないほど
パートナーとの関係が辛いという方は
一歩を踏み出してみてくださいね。