心の安全基地は大切。でも…

こんにちは月森ゆりです。

長年、コミュニケーションがうまくいっていない
夫婦にとってお互いを尊重しつつ
楽で穏やかな夫婦関係を取り戻していきたいなら

夫婦という
心の距離が誰よりも近い関係だからこそ
相手にも入り込めないような
自分だけの心の安全基地を持つことは
とても大切です。

なぜならそれは
自分が自分の存在を大切にすることだからです。

ただ、勘違いしてほしくないことがあります。

安全基地を持つということは
自分にバリアや壁を作り
相手を頑なにシャットアウトすることでは
ありません。

特に相手がモラハラ傾向で
指示、命令、暴言があり
傷つけられた過去が忘れられないとか

過去にワンオペ育児で
大変だったときに全く関わってくれようとしなかったとか

夫と話が合わなくて
会話がつまらなさすぎて
話したくないとか……

そんな感情が渦巻いているときは
つい、シャットアウトしたくなる…
そんな気持ちもわかります。

でも、ちょっと考えてみてください。
それをした後、自分の気持ちは
どうでしょうか?

それを続けてきた結果
家庭内が冷え切ってしまった空気感。
このままで良いのだろうか…という
漠然とした不安感を感じていないでしょうか?

この状態を続ければ続けるほど
それが当たり前になっていき
お互いの関心はどんどん薄れていき
挙句の果てには
なんのために一緒にいるのかが
見いだせなくなっていくでしょう。

心の安全基地をしっかりと持ち
本当の意味で自分の存在を大切にできていると
相手の心の安全基地も大切にすることができます。

お互いが満たされていると
自然に相手の気持ちを考える余裕があるので
建設的なコミュニケーションは
難しいことではなくなる
のです。


もし、ご自身がバリアや壁を作ってしまっている
自覚があるのなら

心の安全基地が危うく脆くて
軸がグラグラし
自分が自分に安心できていない状態
だから
かもしれません。

つまり
他人の言動や行動に振り回されて傷つくことを
過度に恐れているから無意識で
相手が近づいてくるのを避けようとしてしまうのです。

とはいえ、心の防御反応は
自然なことでもあるので
そんな自分を責める必要もありません。

安全基地の作り方がわからない
バリアや壁を作ることでしか
心の安定を保てない

八方塞がりで孤独を感じてしまうときや
漠然とした不安から抜けられないときは
無理をせず専門家を頼ってくださいね。