人を愛するとは相手をどこまで許せるか?の罠

こんにちは。

30年以上のHSP、共依存、自己否定、カサンドラ症候群から
脱却した経験をもつ
穏やかメンタルカウンセリングの
月森ゆりです。

カサンドラ症候群の女性は共感性のないパートナーに
疲れ心が疲弊してしまう理由は
「相手にとって良い人でいることを頑張りすぎてきたこと」が
根底にあります。

それにも関わらず
相手に受け入れてもらおう
認めてもらおうとするほど
相手から拒絶されたり、嫌われているのではと感じる経験はありませんか?

なぜそうなってしまうかというと

相手のために良かれと思いつつ
本当は心の奥の自分が自分に嘘をついたり
ごまかしていることで
相手もあなたのことを信じることができない
と言う現実を
作っているということがあるからです。


一方で
相手がたとえアスペルガーであっても
本当に愛される人というのは自分に対して
限りなく自然体で正直
なのです。

例えば、自分は
わがままなところもある
できないこともある
だらしない、ずるい、冷たい、子供っぽい、弱い、ネガティブ…
そんな
自分を偽らず伝えたり表出することができる人
(伝え方にはコツがあります)

相手に対しても、同様に
無理に合わせようとしすぎずに
自分の主張をしストレスをためません。
(こちらもまたコツがあります)

それによって反感を買うこともあるし
怒らせてしまうこともあるかもしれないけれど
それを恐れていい顔をしていたら
本当にお互いをわかり合うことは難しいのです。

自分を隠したり、抑制を続けることで
一時は愛されるような感覚が
得られるかもしれませんが…

それでは
本当の信頼関係は育っていきません。

私は17歳から夫と付き合って
今に至るのですが…

高校の時の親友のお母さんに
言われた言葉がずっと頭に残っていました。
(子供扱いせずに、話を聞いてくれるお母さんでした)

それは
「人を愛するとは相手をどれだけ許せるかということ」

17歳の私にとっては
「え〜。そう言うものなんだ…」と衝撃を受けました

私はこの「愛とは相手を許すこと」この意味を
深く理解できずに

「相手のわがままや、要求をすべて受け入れそれに自分が従うこと」が
「相手を許すこと」と勘違いしてしまった
ように思います。

「優しくて寛大な女性であれば愛されるんだ」
「相手を助けすべて受け入れよう」
「誰よりも大切にされたいし愛されていたい」
だから
自分を犠牲にしてまで相手に合わせてしまうことを
していました。


その表向きの願いと裏腹に
自分の行動は
ありのままの自分の自信のなさから
愛してもらうという見返りを求めていた
愛されることで自分の価値を感じたかった
のです。

その勘違いは
その後、何十年もストレスとなり
苦しい夫婦生活の原因となっていました。

自分の中の抑制や矛盾や嘘に気づき
人を愛することの意味を考え直し
うまく行かない理由を
相手のせいにせず
自分の内側に見出し始めてから
180度夫婦関係が変わっていきました。

親友のお母さんが言っていた
「人を愛するとは相手をどこまで許せるか」のまえに

私は
「自分が自分をどこまで許せるか?」の
ステップが抜けていたのですね。



それに気づいてようやく
この言葉の意味を理解できたようにおもいます
(17歳にはわからんよな…)

アスペルガーの凸凹な特性も
自分の考えすぎてしまう特性も
お互いの「違い」。
噛み合わないこともあっていいし
すれ違いや誤解の受け止め方も
練習していけばうまくなります。

自分と相手の違いを許し認め
尊重しあえるように
なると、問題は問題でなくなります。

とはいえ、ご主人の特性が強い場合
ハンディは大きいのは確かですし、心身のバランスを取るのが難しいときもあります。

一人で抱え込むことが辛いときは
無理せず専門家の力を借りてくださいね。