カサンドラ症候群はあきらめるしかないと感じている方へ

こんにちは。GWも後半ですね。
新型コロナによる制限が解除になり
これまでの我慢や抑制を解放し「人と楽しむこと」を待ちわびていた
たくさんの人達で行楽地は賑わっています。
家族やカップルの楽しそうな笑顔は、活気があっていいですね〜

人混みがちょっと苦手なおうち大好き
月森ゆりです。

夫婦関係に悩んでいる人が
カサンドラ症候群と言う言葉を知って、ネットや本などで情報を集め
「夫(パートナー)のアスペルガーは間違いないな…だから私は苦しかったんだ」
とたどり着くことは簡単です。

でも問題はそこから。
発達障害は先天性のものだから「治る」ことはない。
共感性の無さは相手にとって無自覚で
それはこれからも永遠に続く。
ってことは

「この人と一緒にいたら私は共感されることも理解されることもなく
一生、心の通うようなコミュニケーションができないままなの??」
なんて感じていま
せんか?

実は私も、自分がカサンドラ症候群と知ったとき
「あぁ、そういうことか…」と安堵した部分と
「待てよ。じゃあこの日常的な会話のすれ違いはあきらめるしかないの!?」
ショックを受けました

アスペルガー症候群は
「生まれつき」や「先天性」の障害だから本人が悪いわけではないのもわかる。
相手の特性を理解した対処法があるのも頭では理解できる。
でも
「なんで私がそこまでやらなちゃいけないの?」
「なんで結婚前に気がつかなかったんだろう」
という相手や自分を責める考えに至ってしまいがちです。

でも、こう考えてしまう人には落とし穴があるのです。
それは
「頭で自分を納得させようとすること」です。

アスペルガー=先天性
理解し合える夫婦関係=困難
結局自分があきらめるまたは我慢を続ける…
と、こんな感じでしょうか。

でも、カサンドラ症候群の方に
大切なのは頭で納得することではなく
「自分の痛みに本気で寄り添い、本当はどうなりたいかを知ること」
だと私は考えています。

もちろん、自分の悩みや問題を解決しようとした時に
理屈を知ることは大切なことです。
でも、それだけでは上手くいきません。

なぜなら
今辛いと感じているのは
自分の心
だからです。

それに情報提供者とあなたは同じ状況ではないし
夫(パートナー)のタイプも、千差万別。
数学の計算式のようにスパッと
正解はありません
お薬を飲んで治る病気でもありません。
(あったらいいいのに…と思いますが)


「自分は、何をどうするのが正解?」と
頭の中で考え試行錯誤の行動を
起こしたとしても
肝心な心が満たされることがなく
また違う情報を探す…

その無限ループにハマっていくことは
心の傷や痛みを深くし
やがて自信も失われてしまいます。

時間だけが刻々と過ぎていき
最終的に心が疲れ切って
何をする気力もなくなってしまう可能性だってあるのです。

カサンドラ症候群の方は
自己犠牲や我慢が得意です。
だから一人で頑張ろうとしてしまいますが
一番の辛さは孤独感でもあります。


そこを自分がわかってあげられると
情報を集めて孤独な戦いをすることより
大切なことが見えてきます。

カサンドラ症候群から脱却するには
最終的には自分も相手も幸せを感じられるような
心が通うコミュニケーションが取れ
穏やかな幸せを感じられることです。

これまでの深い心の傷を癒やしながら
悩みや問題と向き合い
自分の本音と向き合い、どうしていきたいかを
しっかりと決められると
一気に道は開けてきます。

そのためには、
情報だけで「アスペルガーの夫」を問題視したり
頭の中だけで自分を無理に納得させようと
しないことが大切です。



道に迷って抜けられないと感じているのなら
専門のカウンセラーに相談してみてくださいね。