カサンドラ症候群の改善の秘訣

こんにちは。
穏やかメンタルカウンセラーの月森ゆりです。

本日はカサンドラ症候群を改善するための数ある考え方の一つについて
お伝えします。

情報に惑わされすぎず自分を見つめる

それは
「カサンドラ症候群」という概念を一度横に置き
フラットになってみることです。

どういうことかというと
世の中の情報は
「カサンドラ症候群🟰被害者」
「カサンドラ症候群🟰不幸」

という内容であふれています。

その図式が頭の中に出来上がっている中で
実際にASDのパートナーと一緒にいると
「ああ、やっぱりか」
「やっぱり幸せになんてなれない」
「別れる他に道はないのかも」
という思考になるのは当然だと思うのです。

あなたは悪くない

私自身、30年以上夫の共感性の無さやこだわりの強さなどに
苦しんできた当事者なので
「男なんてそんなもんよ」
「あなたの努力が足りない」
なんていうつもりは全くありません。

むしろ、もうそんなに頑張らなくていいと思っていますし
これまで乗り越えてきた数々の辛さは
当事者にしかわからない・・・のも真実
だと考えています。

ですが
パートナーがASDだから
「カサンドラ症候群🟰被害者」という
概念が余計にあなた自信を苦しめている可能性もある

気づいて欲しいとも思っています。

パートナーの凸凹は変えようとしない

実際に私のところに相談に来てくださった方で
どんどん改善に向かう方は
パートナーの凸凹にばかり注目していたご自身の視点に
早く気がつくことができる方です。

そしてその逆で、なかなか改善に向かわない方は
その凸凹は変えられないと頭では理解しつつ
無意識に相手を正そうとしたり
自分の欲求を通そうとしたり
他人と比べて落ち込んだりすることに
時間と体力、気力を奪われていることに
気がつけないのです。

フォーカスを変える質問

例えば、こんな質問をしてみることがあります。

「あなたはカサンドラ症候群という言葉を知らずに過ごしていた頃
パートナーのどんなところに惹かれましたか?」

そのお答えの中には
パートナーの才能や特性、長所も短所も深く知りつくしている
ご自身に気がつかれます。
パートナーもあなたのことをわかっていないようで
意外に自分以上に理解している部分もあるはずです。


だからこそ、ここまで共に歩んできたことに対して
うまくいかない理由探しや
否定的な考えで毎日を過ごすのは勿体無いと感じます。

夫婦が長い歴史の中で
ライフスタイルの変化などでコミュニケーションのズレが生じるのは
当たり前にあること。
コミュニケーションのズレは
コミュニケーションの工夫で改善をしていけます。

徐々に歯車が狂ってきてしまった事実をお互いにしっかりと見つめると
「カサンドラ症候群」だけが問題ではなく
様々な要因が絡み合っていることにも
気がついていきます。

そうなると変えられない相手の特性だけにフォーカスするのではなく
ご自身の言動や行動の選択に変化が生まれます。

一番大切なのは自分の感情


新たなパートナーシップの形を作るには
ご自身が自分の深い
感情や本音を理解してあげる必要があります。


自分のことがよくわからなくなっているという方こそ
一旦「カサンドラ症候群」の概念を横に置いて
自分と向き合うことをしていきましょう。

何歳であっても自分を理解することに
遅すぎるということはありませんよ。

とはいえ、長年の間の傷ついた心が無力感に繋がり
今後の方向性が決められない・・・というお気持ちも
理解できます。

そんな時は無理せず専門家に
相談して自分と向き合うサポートをしてもらうと
相手を変えようと頑張らなくても
穏やかな毎日が手にはいりますよ。